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  • 2021/02/16
  • 院長コラム
子どものために親が意識すべきこと
子どもの歯の健康のためには、親御様もしっかりと意識しておくことが重要です。
日々の歯ブラシは当然のこと、あごの骨や口の筋肉を鍛えるための噛み応えのある食事、生活の中での姿勢や癖、お子様の口の健康のために心がけておくべきことを整理しておきましょう。
習慣の指導
虫歯や歯周病のかかりやすさは、食生活や生活習慣の乱れに大きく影響されます。つまり、虫歯や歯周病は、生活習慣を改善することである程度予防が可能な病気ともいえます。
食生活では、間食をなるべく控え、しっかりとして噛み応えのある食事がとれるようにしてください。食事の回数が増えることで、歯に歯垢や歯石が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めます。
とくに、「だらだらと食べ続ける」「間食が多くなる」ことは避けましょう。
子どもが好きなお菓子や、ジュースなどに含まれる糖分の摂りすぎにも注意が必要です。虫歯菌は糖分を栄養源として増殖します。また、肥満などにもつながるため、過剰な糖分摂取は控えてください。バランスのとれた食事を心がけましょう。
睡眠中は唾液の分泌が減少し、自浄作用が落ちてしまいます。寝る前には間食せず、しっかりと歯を磨いてから寝るようにしてください。
歯磨きの指導
お子様がしっかりと歯磨きができているかを見てあげることも重要です。
生後6か月ころから下の前歯が生えてきますが、このころから歯が生えていなくても、口周辺に触れることに慣れさせておくとよいでしょう。
下の前歯が生えてきたら、まずはガーゼや口内ふき取り用ウエットティッシュなど、柔らかいものから口に入れ、口の中を掃除することに慣らしていってください。
上の前歯が生えてきた段階で、本格的に歯磨きをするようにしていきます。とくに上の前歯は下の歯に比べ唾液が溜まりにくく汚れが落ちにくいため、虫歯になりやすい場所です。
歯ブラシは、本人磨き用と仕上げ磨き用とを分けて用意します。本人磨き用の歯ブラシは子どもが使いやすいようにヘッドが小さめで、グリップが短く太めの物を準備してください。
自分で歯の汚れを落とすというよりは、「歯磨きの練習をする」という位置づけとなります。
仕上げ磨き用の歯ブラシはヘッドが小さく、グリップが長く細いものを選びましょう。大人が磨き残していないかをチェックし、しっかりと汚れを落としてあげる必要があります。
子どもの口の中はまだしっかりと成長しきっていないため、市販の歯ブラシではなく仕上げ磨き専用のモノを使うようにしましょう。
食育
お子様の食育をサポートするためにまず行なわなければならないことは、朝、昼、晩の決められた時間に栄養バランスが考えられた食事をしっかりと摂る習慣を身に付けさせることです。
また、この時期にしっかりとしたバランス良い食事を摂らせることで、好き嫌いが増えることも予防できます。子どもは甘いもの、おいしいものを好む傾向にあるため、大人が偏った食事をせずに一緒にしっかりした食事をすることが大切です。子どもにしっかりした食習慣がつくことで、健やかな口の成長につながります。
内閣府が作成した「食育ガイド」には、「食べる」の項目には、「昨日は何を食べたかな」「朝ごはん食べたかな」「こんなことにも気をつけて」「よくかんで味わって!」「みんなで食べたらおいしいね」の5項目で構成されています。これらのことに注意して子どもと一緒に食事を楽しみ、しっかりとした食育を行いましょう。
モチベーションの向上
子どもは自分からは進んで歯磨きをしたり、野菜を積極的に食べようとしたりはしません。
そのため、大人が一緒になって行うことで子どものモチベーションをあげるようにしましょう。
とくに、「好き嫌いせずにしっかりと食べる」「歯磨きを自らしようとする」など、普段の生活の中で自ら何かをしようとした際には、うまくできたかどうかに限らずほめてあげることが大切です。
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